大事件だよ、こうめちゃん!!2015年04月08日

我が家のかわいいお金魚様。

丹頂「こうめ」ちゃんとオランダ獅子頭「むすび」ちゃん
まだまだ小さいけれど、うちに来た時より一回りは大きくなったかな?
 

見るからに赤ちゃんだった「こうめ」ちゃんも今やシッカリした体つきでしょ?

ん!?あれっ!?

どうしたのーっ!!
なんで隔離なんてされてるのーっ!?


こうめ「あのね、あのね。わざとじゃないの…本当にごめんなさい」 」

半ベソかいてるこうめちゃんは病気のわけじゃありません。
ただ念のために塩水トリートメントで安静にさせられているのです。
だって…もの凄い事をやらかしてしまったんですから。。。

 

そしてこちらの彼はオトシンクルス。小さなナマズちゃん。
水槽一番の古株でなんと4年選手!
オトシンの寿命は長くて2~3年です。
なので一緒に連れてきたあと2匹のオトシンは
だいぶ前にお空へ行きました。

壁にぺとっと引っ付いたり、葉っぱの上で「たれぱんだ」みたいに
休むオトシンは心を和ませてくれるユニークなタンクメイト。

長年、金魚やコリドラス、時にプラティや赤ヒレと暮らして来て
すっかり長老なんですがエサやりの時には小さいながらめげずに
前に出てくる勇者でもあります。
 

近頃はさすがに歳をとって、あまり動きませんでした。
鼻先にエサを落としてやらないと食べないほど力ない様子。
そろそろお迎えかなぁなんて思っていたある日の夜遅く。

とうとうぐったり息も絶え絶え、いよいよの時がやってきました。
長年暮らした水槽で旅立ってもらいたかったので、
隔離はしませんでした。
今にも息を引き取らんばかりのオトちゃんにスポイトで鼻先に
最期のエサを落としてあげました。
食べられなくても、枕飯みたいにはなるかな、なんて。
そして、亡くなった時の為の準備をしに少しの間その場を離れました。

これが事の始まり大失敗。

ちょっと目を離した隙にとんでもない大事件が起きていたのです!!
ギャーッ!!

皆さん、ご想像できますか?本当に私は今でも悪夢を見そうです。
あまりに衝撃なのでこの先は、心の準備が必要です。
とても写真をとる気にはならなかったので写真はありませんが…
お食事中の方などはまた後程に…

「オトちゃんとの別れ」

まだ間に合うかな?そろそろ…息を引き取ってしまったかな?
と様子を見に行くと
あれ?動けないはずのオトちゃんがいない!?

水流に流されでもしちゃったかな?
辺りをくまなく探しましたが見つけられません。

ふと、こうめちゃんの動きがおかしい気がしてチラッと目をやると
衝撃!!我が目を疑いました。

このこうめちゃんのかわいいお口が変な形に!!
ひょっとこ口のまま、びっくりお目々で慌てています。

そしてそのあんぐり開いた口からは、なんと…

オトちゃんのシッポが口の中から真っ直ぐ飛び出ているではありませんか!!

ギャーッ!!

私は卒倒しそうでした。

なんで口からシッポが出てるのー!!
丸飲みできるわけないじゃない!!
何やってるのー!!バカバカバカ!!

でもどうやら、ムシャムシャ食べようとしているわけでは無さそうです。
口に頭が入っちゃったら抜けなくなってどうにもならないって様子です。
呼吸が出来ないのかと思いきや、エラで呼吸をしているようで
窒息の心配は無さそうですが、本人も困惑気味。

つうか、何で口に入れちゃったんだよぅっ!
あ、さっき私がオトちゃんの鼻先に置いたエサを
こうめちゃんはただ食べようと思い切り吸ったら勢い余って
オトちゃんの頭まで吸い込みガボッとそのまま挟まっちゃったのかな…?

ワ、ワザとではない、と信じたい…。

金魚や熱帯魚がオトシンクルスを口にしちゃう話を
小耳に挟んた事はあったけれど、
今まで10年近くそんな事に遭遇したこともなければあるとしたって、
我が家に無縁なもっともっと大きいお魚の話だと思ってたし…。
ていうか、まだまだ小さいこうめちゃんにとっては
あまりに大きなオトちゃんです。
喉に詰まらせて、飲み込めるはずもなければ、吐き出すことも出来ず、
アゴが外れんばかりに、ただただアワアワと泳いでいます。

これがオトちゃんが亡くなってからの事件なのか
亡くなる前の事件なのかどうかはわかりません。
が悲しいかな、こうとなってはオトちゃんはすでに亡くなっているみたい。

もう、オトちゃんもこうめちゃんもどっちもとても可哀想な状況でした。

この口が…
本当にびっくり、恐怖の惨劇。

むすび「こっちもびっくりですよ~。ほんと勘弁して~。」

すぐさま対処法を調べました。
しかし、喉で詰まったオトシンクルスを無理に引っこ抜こうとすると、
「オトシンのヒレが口の中で引っ掛かって抜けない」だとか、
「くわえこんでる口が切れる」だとかで、
「抜かずに様子を見てたら翌日勝手に吐き出してた」とか。

かと思えば「ほっといても抜けず、いずれ両方死んでしまうから
抜いてあげなきゃ」だとか

色々過ぎて私は、もうどうしたらベストなのか分かりません。

ていうか、末恐ろしくて、オトちゃんをこうめちゃんの口から
引っこ抜くなんて私には絶対出来ない!!って確信すらあって、
この喉の詰まりようからいって、かなり無理がありそうだったんですが
こうめちゃんがどうにか自力で吐き出してくれることを願いました。

結局、一晩眠れぬ夜を過ごし、翌朝…
まだ詰まらせたまま不自由そうにしていました。
そのまま後ろ髪引かれる思いで出掛け、日中気もそぞろに過ごし
夕方駆け足で帰宅。水槽に直行!!

「こうめちゃん、吐き出せたっ?」

まだシッポ出てるよーっ!!のけぞる私。
こうめちゃんはアワアワしながらどうにもならない様子でした。

ああ、やはり自力では吐き出せないほど詰まらせてしまったのね、
もしかしたらヒレが引っ掛かっているのかも。。。

私はそれでもまだどうしても決心がつきませんでした。
昔、はじめて買ってきた金魚の体表にウオジラミがついていて
ピンセットで引き剥がす手術を泣きながらやったというトラウマがあります。

あの時の恐怖よりも今回は怖い!!
だって上手くいくのかもわからないのだもの。
もしこうめちゃんの口が切れちゃったら。
もし出てきたオトちゃんが無惨な姿だったら。
もしオトちゃんの身体が途中で切れちゃったら、
もしもしもしもし…。
うわ~ん!!想像もしたくない最悪の事態ばかりがめちゃ心配!!
そんなの見たくないから怖くて出来ないよーっ!!

どうしよう、どうしよう、あともう半日待つか、いや待ったところで、
オトちゃんの身体が痛んで可哀想なだけだ。
そうなればそれをくわえているこうめちゃんにだって悪影響を及ぼすだろう。

頭を抱えているところへ何も知らない母がブラっとやってきました。
私がこの状況をあーでもないこーでもないと説明し、
こうめちゃんを見てもらいました。すると

母「わーっ!!何これ大変!!小さい水槽に移して!!私が抜いてあげる!!」

ビビる私に

母「やってみなくちゃ分からないけど、このままじゃ可哀想にどうにもならないわよ!」

なんという素早くて的確な判断力。

私は3リットルプラケースにこうめちゃんをうつし、
母にぴったりゴム手袋をはめさせました。

母は迷わず左手でこうめちゃんを水中で掴むと
右手の指先で口から飛び出たシッポをつまみます。

ズボッ!!

母「抜けたっ!!どう?金魚大丈夫?」

とりあえずこうめちゃんは無事。アゴも外れていません。

こうめ「あ~苦しかった~」
なんだかいやにスッキリとした感じで悠々としています。

そして亡くなってはいるものの金魚の口から救出された
かわいそうなオトちゃんを恐る恐る見てみると
意外にも頭の先から綺麗な姿でいてくれ、
ヒレもビシッとたたみ「気を付け」をしています。
どうやら抵抗もせず本当にすっぽり挟まっていたみたい。

オトちゃん、とんだ最期になってしまったけれど、
またこうして会えて本当に良かった。
長い間どんな時もうちに居てくれてありがとう。さようならだよ。
20時間近く経ってしまったけれど、
やっとお墓に埋めてあげることができました。

それにしても、私はもう母には頭が上がりません。

私「おがあ~ざ~ん!ありがどう~ありがどう~!!」

引っこ抜くには結構な力を要したそうです。
あの時母が来なかったら臆病な私に果たして出来たでしょうか。
グズグズとだいぶ悩んでいましたし、足がすくむほど恐怖でしたから。

こうめちゃんは元気にスイスイ泳いでいますが、口の中を少し切ってしまったようで、暫く塩水浴でトリートメント。

うちにはもうオトシンクルスは残っていません。
こうめちゃんはこれに懲りてきっと二度と
オトシンクルスを口に入れないとは思いますが
私が懲りたのでもうオトシンクルスを迎えるのは控えようと思います。

まさか、この金魚たちと体長同等クラスの青コリドラスたちは…
だ、大丈夫だよね!?

青コリ「ほんとそれだけは勘弁して~。」






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