カモさんをいじめるな ― 2013年02月05日
この間、いつものように川までトトとテッテケお散歩。
すると川辺では小学生3人組が、
カモさんたちにしつこく石を投げつけ追いかけ回していました。
逃げ惑うカモさんたちに挟み撃ちです。
行き場をなくしたカモさんたちは
橋の下で身を寄せ合うように固まってしまいました。
子供たちはケラケラと笑い、今度は岩を持ち上げ詰め寄っています。
川沿いの散歩道からは一見、
子供たちは川辺で無邪気に遊んでいるかのよう。
誰も気付いていません。
私も最初のうちはカモさんたちをいじめているとは思っていませんでした。
遠くからその事実に気付いたとき
とても哀しく、滅多に腹の立たない私が
珍しく怒りに顔を歪ませてしまいました。
迷わず私とトトは駆け出しました。
そして彼らの上から声を出そうとしたその時です。
「ワンワンワンワン!!」
私よりもトトが先に吠えました。
子供たちがパッと上を見上げると
けたたましく吠える犬と、すごい形相で仁王立ちしている私の姿。
その憎い手から石や岩を離し
「俺ら何にも持ってませ~ん。何にもしてませ~ん。」
そう言い放つとカモさんたちから離れました。
カモさんたちはヨチヨチと川に戻っていきます。
ケガは無さそうで良かった。
トトもホッとしています。
それにしても一体どの口が、そんなことを言わすのでしょう。
私が振りきれてしまったのは言うまでもありません
頭から湯気を出しながら、子供たちが川辺から散歩道に上がってくるまで
今度は私が子供たちを追いかけ上がってくるのを待ち続けます。
子供たちは上がれば私に怒られるということを察知して
川辺をウロウロなかなか上がってこられません。
でもそれは時間の問題。
彼らはその後、私にこっぴどく怒られました。
「もうしません」
彼らは半泣きで最後に約束してくれたけれど
知らない大人に怒られるような事をした、というんじゃなくて
カモさんたちにかわいそうな事をした、という根本に
ちゃんと気付いてくれたんだろうか。
ちゃんとカモさんたちに謝らせるのを忘れてしまった。
もう二度とあんな事はしないでほしい。
いつか、本当に気づいてくれたらいいね。
カモさんたちに石を投げるなんてちっとも楽しくないって事。
そして、今日のことを本当に恥ずかしく思って欲しい。
帰り道、ペロリとトトが振り返ると
「僕も思わず吠えちゃったよ」
「ありがとうね」
トトも吠えずにはいられなかったんだね。
「カモさんをいじめるな!!ワンワンワンワン!!」
「そうだ、そうだ!許さないぞ!!」
「ワンワンワンワン!!」
「うん。もう、吠えなくていいんだよ」
この日はちょっぴりほろ苦い気分のお散歩になったのでした。
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すると川辺では小学生3人組が、
カモさんたちにしつこく石を投げつけ追いかけ回していました。
逃げ惑うカモさんたちに挟み撃ちです。
行き場をなくしたカモさんたちは
橋の下で身を寄せ合うように固まってしまいました。
子供たちはケラケラと笑い、今度は岩を持ち上げ詰め寄っています。
川沿いの散歩道からは一見、
子供たちは川辺で無邪気に遊んでいるかのよう。
誰も気付いていません。
私も最初のうちはカモさんたちをいじめているとは思っていませんでした。
遠くからその事実に気付いたとき
とても哀しく、滅多に腹の立たない私が
珍しく怒りに顔を歪ませてしまいました。
迷わず私とトトは駆け出しました。
そして彼らの上から声を出そうとしたその時です。
「ワンワンワンワン!!」
私よりもトトが先に吠えました。
子供たちがパッと上を見上げると
けたたましく吠える犬と、すごい形相で仁王立ちしている私の姿。
その憎い手から石や岩を離し
「俺ら何にも持ってませ~ん。何にもしてませ~ん。」
そう言い放つとカモさんたちから離れました。
カモさんたちはヨチヨチと川に戻っていきます。
ケガは無さそうで良かった。
トトもホッとしています。
それにしても一体どの口が、そんなことを言わすのでしょう。
私が振りきれてしまったのは言うまでもありません
頭から湯気を出しながら、子供たちが川辺から散歩道に上がってくるまで
今度は私が子供たちを追いかけ上がってくるのを待ち続けます。
子供たちは上がれば私に怒られるということを察知して
川辺をウロウロなかなか上がってこられません。
でもそれは時間の問題。
彼らはその後、私にこっぴどく怒られました。
「もうしません」
彼らは半泣きで最後に約束してくれたけれど
知らない大人に怒られるような事をした、というんじゃなくて
カモさんたちにかわいそうな事をした、という根本に
ちゃんと気付いてくれたんだろうか。
ちゃんとカモさんたちに謝らせるのを忘れてしまった。
もう二度とあんな事はしないでほしい。
いつか、本当に気づいてくれたらいいね。
カモさんたちに石を投げるなんてちっとも楽しくないって事。
そして、今日のことを本当に恥ずかしく思って欲しい。
帰り道、ペロリとトトが振り返ると
「僕も思わず吠えちゃったよ」
「ありがとうね」
トトも吠えずにはいられなかったんだね。
「カモさんをいじめるな!!ワンワンワンワン!!」
「そうだ、そうだ!許さないぞ!!」
「ワンワンワンワン!!」
「うん。もう、吠えなくていいんだよ」
この日はちょっぴりほろ苦い気分のお散歩になったのでした。
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コメント
_ きしだん ― 2013年02月06日 09時27分
_ まぐまきこ ― 2013年02月06日 10時03分
すぐにはわからないかもしれないけど他人に叱られる恐怖は味わったとおもうよ。それは少なからず今後の彼らのイタズラのブレーキにはなっていくのじゃないかしら。ちゃんと人を叱れる二葉を尊敬する。
_ 28号 ― 2013年02月06日 10時52分
きしだんさん
偉いかどうかは分からないけれど、本当に頭に来ちゃっただけなんです。
カモの気持ちを考えると私がいてもたってもいられなくて。。。
偉いかどうかは分からないけれど、本当に頭に来ちゃっただけなんです。
カモの気持ちを考えると私がいてもたってもいられなくて。。。
_ 28号 ― 2013年02月06日 11時32分
まぐまきこちゃん
コメントありがとう!
もういじめないでいてくれたらいいよね。ねがわくば、かわいがる気持ちが芽生えて欲しい。
コメントありがとう!
もういじめないでいてくれたらいいよね。ねがわくば、かわいがる気持ちが芽生えて欲しい。
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子供って罪の意識がないですならねぇ…
でも、その子達にとって一生を左右するような出来事だったかもしれないっすね(大袈裟?)